皆様、こんにちは。
では、特別生産品ヌメコードバンコレクションを1型ずつ見ていきたいと思います。
今回は昨今の財布小型化の流れやフレッシャーズシーズンを鑑み、
スモールラインナップで5型のみです。
まずは2つ折純札入れ HERA(ヘラ)です。
皆様、こんにちは。
では、特別生産品ヌメコードバンコレクションを1型ずつ見ていきたいと思います。
今回は昨今の財布小型化の流れやフレッシャーズシーズンを鑑み、
スモールラインナップで5型のみです。
まずは2つ折純札入れ HERA(ヘラ)です。
皆様、こんにちは。
以前、Vol.24 「革のダイヤモンド」 の回で工程と詳細をご紹介させていただきました、
レーデルオガワのコードバンを使用した、特別生産ヌメコードバンコレクション!!
やっと商品が上がってまいりました!
今回採用したヌメ(素上げ)について
以前のご紹介から少しだけ掘り下げてご紹介していきたいと思います。
コードバンというとご存じの方も多いかと思いますが馬のお尻の革を裏側から削っていき、
コードバン層を「掘削」していく特殊な製法の革なわけですが、
表面はなめらかに起毛しており、これをグレージングという作業にて熱を加えながら
寝かしつけてコードバン特有の透明感のあるツヤを生み出します。
削り出した直後のコードバンです。
写真だとわかりにくいですが
うっすら起毛しております。
上質なヌバックのような手触り、
毛という感触は正直ほとんどないです。
これがグレージングを施すことにより、、
このようにつややかな表情に変わります。
やや焼けたようなヌメらしい色目に変化するのも
特徴の一つです。
これがいわば”素上げ”の状態。
果てしなく経年変化していきそうな表情ですね。
同じコードバンでもCIRCLEさんの別注(完売)でも取り扱わせていただいた
ホーウィンのシェルコードバンなどは
オイルをたっぷり含ませ、ややしっとりとした状態に仕上げるので
乾拭きだけでもギラっとしたアメリカらしい?魅力的なツヤが上がります。
しかし今回レーデルオガワ社のミモザ100%で丁寧に鞣したコードバンは
本来の「素」の質感から育て上げることを楽しんでいただきたく
トラやピンホールもそのまま生かし仕立てました。
そしてコードバンの表面はいわば”毛が寝ている状態”で、
撫でる方向によってはザラついた感触がするのが一つの特徴です。
これは寝かしつけた毛を逆撫でしている状態のため、
ザラつきが発生するわけです。
しかしこの向きを把握できていると、何と言いますか、素材への理解が深まり、
付き合い方が他の革と違うことがわかってきます。
他の皮革とは一線を画した特殊性を感じられるポイントの一つですね。
レーデルオガワの創業者、故小川三郎氏が魅了され、
生涯を捧げるほど情熱を傾けたのもうなずけます。
価格はホーウィンほどではないとはいえ、この特殊な工程と希少性から
通常の輸入牛革と比較しても5倍程度(!)の価格になります。
本物のコードバンはやはり超高級素材ですね。。
ちなみに合わせの革はプエブロ サビア。もうおなじみですね。良革です。
そして、、今回はもう一つご紹介。
レーデルオガワ社が研究を重ねて開発したコードバンケアワックスなのですが、
これがまたすごいんです!!
岐阜県産純粋蜜蝋やアルガンオイル、ホホバオイルといったオーガニックな成分を
惜しみなく使用しており、少量で美しいツヤが出ます。
まさにコードバンフィニッシャーが作った、コードバンのための最強ワックス!!
なのです。
これを、ご購入いただいた皆様ご購入1点につき1個
(なくなり次第終了となります)
プレゼントさせていただきます!!
※注意:多量に塗布しますと表面が曇ってしまう場合があります。
米粒1~2つ程度の量を薄く広く伸ばすように塗布してください。
新型コロナによる影響で未曾有の事態に直面し、誰しもが何某かの戦いを強いられている
状況下で、SEEGER、F&Hでも何か力になれないかと考えた結論です。
皆様に常に寄り添って、透明度の高いその表面に
皆様の時間、歴史をそのまま投影するような、
唯一無二の経年変化をワックスと共に楽しんでいただければ、もう言う事ございません。
各モデルにつきましては引き続きVol.29にてご紹介いたします。
それでは今日はこの辺で。
管理人Y
皆様、こんにちは。
同日立て続けに失礼いたします。
特別生産品ヌメクロココレクションの新作第2弾、
ミニ3つ折財布 THESEUS(テセウス)です。
ナチュラルのみの一色展開。商品情報、価格はこちら。
昨今の財布コンパクト化の潮流に乗って、コロンと小さくまとまったデザインです。
まず、持ちやすい。手なじみが良いように感じます。
札室はアオリタイプを採用。一辺を縫製しないでオープンにするだけで
かなり出し入れしやすくなります。
そして小銭入れの位置。
上の画像のように右手で右側から札を出し入れすると仮定すると
一部の方々は「小銭入れ、さかさまじゃない?」となりますが、
職人さんたちに言わせると本来この位置関係が正解だそうです。
ですので、
この画像のように使うイメージです。
「当たり前では?」という方も多くいらっしゃると思います。
しかしながら私は違和感を感じたほうの一人なのですが、
実際この向きで使ってみますと、あら不思議。。小銭が取り出しやすくなる。
先入観というか、固定観念というか、それは時として
視野や可能性を狭めてしまうのかもしれません。おかげで新たな発見をしました。
そしてカード段が2段、その下にやや窮屈ですが隠しポケットを1つ。
小銭入れの裏にも1つ。
といった収納になります。さてさて、商品名はご存じのようにブランドとの親和性や
ストーリー性を鑑みギリシャ神話にちなんだ名を冠しております。
過去の関連記事はこちら
皆様、こんにちは。
米国の製薬会社による新型コロナワクチンの開発が
高い有効性を示しているようで、近く国内での緊急使用の承認を求める見通しだ
と一部報道に出ておりました。
フランスやイングランドなど欧州の一部の国ではロックダウンが再開されたり
ここ日本でも第3波がもうそこまで押し寄せてきている中、
これこそ希望の光ですね。一刻も早い一般化を切望します。
全世界の人々の不安がこれで一気に緩和され
経済もやっと本当の回復に向かうのではないでしょうか。
その安堵感からか株価も更に上昇。
先日日経平均株価は29年ぶりに2万5000円をつけたかと思うと
一昨日一気に2万6000円台まで高騰しておりました。
感染はまた拡大しておりますが、よし!がんばるぞー!!
と体の奥底から力が湧いてきた日でした。
さて発売以来、大変ご好評をいただいております
特別生産品ヌメクロココレクションですが、
新しいモデルが加わります。
フラグメントケース PROMETHEUS(プロメテウス)です!
ナチュラルのみの一色展開。商品情報、価格はこちら。
フラグメントとは「かけら」とか「分解する」、といった意味の言葉で、
財布のカード段のみを切り取って裏面にジップ式のコインケースを付けたタイプの
コンパクトウォレットが総じてそう呼ばれているようです。
昨今の財布のコンパクト化を地で行くような仕様となっておりますね。
ポケットサイズですので見方によっては
パスケースの多機能バージョンとも言えます。
しかもそのサイズがゆえ、ラウンドジップウォレットにすっぽり収納ができる
のも見逃せない特徴です。
お札も2つ折りにすればこの通り。
慣れるとかなり使いやすそうです。
個人的には大きめのパスケースとしての位置付けで使用したいなと思っております。
カード段は3段、その下にスラッシュポケットが1つ付く仕様。
平べったいデザインですがなかなかの収納力です。
また表裏で素材が違いますので経年変化を両面でお楽しみいただけるのも
見逃せないポイントです。
さて、商品名はご存じのようにブランドとの親和性や
ストーリー性を鑑みギリシャ神話にちなんだ名を冠しております。
過去の関連記事はこちら
皆様、こんにちは。
前回の続きになります。
コードバンがレーデルオガワさんにてどのように加工されているのか
その工程を拝見させていただきましたのでざっくりと
ご紹介していきたいと思います。
まずは、原皮について。
これは食文化の発達している国々(フランス、スペイン、ポーランドが主)
からの輸入が大半を占めるそうです。
国内調達は微量ではありますがやはり熊本、あと青森だそうです。
その原皮を世界屈指のコードバンタンナー、姫路の新喜皮革にて
ミモザタンニン100%のピット槽に漬け込み、じっくり鞣されたもの
がベースとなります。
写真は新喜皮革より入荷してきた状態のコードバンの加工前の状態。これをクラストともいいます。
トンボ掛けしたグラウンドのような模様が入っている面がカネ面(裏面)で、
この面を削ってコードバン層を表出させるわけです。
このクラストを原材料としてレーデルオガワでの加工が始まるわけですが、
最初の工程は油入れ、伸ばしです。
乾燥が終わると、次が削り出しです。
カネ面を熟練の職人さんが足踏みサンダーで削り出していきます。
コードバン層は約1㎜程度でクラストの中の限られた部分にしか存在しません。
非常に重要な工程です。
そしてコードバン層が表出すると周りの余分な部分(ザラ)を切り取ります。
ここまで完了するとこんな感じです。
え??ちっさ!!
大体メガネ(削り出す前の革の形状がメガネみたいなのでそう呼ばれる)から
この大きさのコードバン層が2枚取れます。この時点で手触りはツルスベです。
クラストが"メガネ”なら削り出したコードバン層はイメージ的には"レンズ”か。。。2枚取れるし。。。。
しかしレンズとは誰も呼ばない。。。。。ひらめいちゃった??いっそ名付けてしまおうか? レンズ!!!
基本薄型だぜい。削ったあとだし。。。。
コホン、えー、この次が削り出した繊維を寝かしつける作業、グレージングです。
このあたりは肝になる工程でコードバン特有の工程かと思います。
作業にあたるのは代表取締役の小川さん。
先端に瑪瑙(メノウ)のついた機械で表面の繊維を
一方向に寝かしつけていきます。
瑪瑙は約50~60℃に熱しているそうです。
みるみるうちにツヤが!!これぞ鏡面仕上げですね。
この次がいよいよレーデルオガワが最も得意とする染色、アニリン染めです。
アニリンは合成染料の一種ですが、先代の三郎氏が
独自に研究に研究を重ね編み出した
唯一無二、レーデルオガワオリジナルの染色方法です。
これは完全非公開で門外不出の工程だそうです。
染色後のコードバン。
「透き通る色」。。矛盾しているように聞こえますが、
この革を表現するには最適の表現かと思います。
染色したことがある私は、渋鞣しの革で色を美しく出すのがいかに難しいかを
ある程度知っています。
多くのタンナーは美しい色を染色ではなかなか出せないがために、
表面に色を"乗せる”んです。いわゆる顔料塗布ですね。
それはそれで発色の美しさや革表面の強度を与えます。
反面、革本来の質感は顔料を"乗せた"分だけほんの少し
伝わりにくくなってしまう側面もあります。
このレーデルオガワのコードバンの透明感が醸し出す凛とした美しさは、
発色の美しさ、コードバン特有の質感を高い次元で併せ持ったまさに
「革のダイヤモンド」!
明らかに格が違います。
梱包や出荷にも気を配っているそうで、可能な地域は基本
配達されているともおっしゃってました。
梱包もあまり見たことのない梱包。。。
傷がつきやすいので細心の注意を払っている証です。
いかがでしたか?今回私自身コードバンという革を深く知ることができ、
大変意義のある訪問になったなあと感じております。
お取り組みに向けても粛々と進行していきたいと思っております。
こちらも乞うご期待!!!
レーデルオガワの小川社長、飛田専務、この度はどこの馬の骨かわからない
私を快く受け入れてくださり誠にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
それでは今日はこの辺で。
管理人Y
皆様、こんばんは。
先日とあるタンナーさん、、、いや違った。フィニッシャーさんの工場に
お伺いしてきました。
フィニッシャー?と聞いて勘のいい方はお分かりかもしれませんが、そうです!
コードバンを専門に扱う世界屈指の染色加工会社(と称するべきか)、
レーデルオガワさんです!
工場は新しくモダンな印象(2017年に現在の千葉県柏市に移転、新たに建てられたそうです)。
※画像はレーデルオガワHPより引用させていただきました。
コードバンといえばアメリカのホーウィン社のシェルコードバンを筆頭に
近年では革靴や革小物の市場ではすっかり主流となりましたが、
なんと今から75年くらい前にこの革に魅了され、
人生を捧げた方が日本にもいらっしゃったんですね。
先見の明とはまさにこのことでしょう。
それがレーデルオガワ創業者の故小川三郎氏で、
私HPで氏の経歴を拝読いたしましたが、
心を掴まれました。そしてすぐ連絡。。。。
訪問させていただけることになったというわけです。
さて、朝早くから出迎えてくださったのは、
代表取締役の小川雅子さんと専務取締役の飛田英樹さん
(上の写真の中央にいらっしゃるのが小川社長。その右隣りが飛田専務です)。
お忙しいところ恐縮です。。。
お話した印象として、創業者の故小川氏の注いだ熱く深い情熱が世代を跨いで
しっかり受け継がれているのでしょう、
頑固さとは一味違う、良い意味の揺るぎない信念を感じるお二人です。
ここでコードバンについてご存じない方のために少しご説明しておきましょう。
コードバンとは馬のお尻の革で、しかもその革の繊維内に存在する
コードバン層をわざわざカネ面(裏面)から削り出すという、
従来のなめし革とは一味も二味も違う革です。
その繊維密度の高さは非常に高く、「革のダイヤモンド」などとも称されます。
確かに「削り出す」ところなどはダイヤの原石を磨く作業や発掘作業を
想起させますね。
※但し繊維密度が高いとはいえ、その強度が保たれるのは銀面(表面)を残した場合に限るそうです。
この銀面をあまり漉き落としてしまうとその強度は失われるとのこと。これは知らなかった。。。
削り出しの工程写真。使用している機械は足踏みペダルで調整するサンダー(やすり)です。
かなり古い鋳物で60年以上使用されており、今では手に入らない貴重な機械だそう。
コードバンの特徴や製造工程については前出の飛田専務が開設していらっしゃる
YouTubeチャンネルがとても丁寧で分かりやすいので(特に#3~#6、#10)、
ご興味のある方には大変おすすめです。
知った風な口をきいております私も実際のところコードバン製品を
使用したことがありません。いわゆる食わず嫌いです。
理由はそのデリケートさ。傷にも水にも弱いといわれていますよね。
使い込んだ表情は確かに魅力的です。ビカッとした色艶や存在感が
他の革とは全然違います。
でも、ズボラな私は水や傷から守ってあげられるか自信がありませんでした。
しかし今回の訪問で革の特性やケアについてもわかりやすく解説していただき、
個人的にもかなりハードルが下がりましたし、
使ってみようという気持ちになりました。
ちなみに前出のYouTubeチャンネルでも
非常にわかりやすく解説してくださってます。
さて、このコードバン、その部位の希少性や革に至るまでの工程を考えると
非常に特殊な革ですし、それゆえ大変高価です。
ホーウィンのシェルコードバンなどは高級輸入皮革の価格と比較しても、、
何と時にはゼロが1つ違ってきます(!)
しかし今回の訪問のようにその出来上がるまでの工程を目の当たりにしますと、
なるほど納得します。
完成品。写真では伝わりにくいかもですが、とてもきれいです。
ホーウィンのシェルコードバンとはまた違った凛とした美しさです。
長くなりそうですのでその詳しい工程については
次回ご説明いたします。
では、今日はこの辺で。
管理人Y