2026年4月28日火曜日

Vol.43 新モデル HEPHAISTOS(ヘパイストス)について

 



皆さんこんばんは。


さて今回の特別生産品コハクロコ コレクションより新しいモデルが1型加わります

小銭入付平札入れ HEPHAISTOS(ヘパイストス)です!

ジップ部は小銭はもちろん、カギや領収書入れとしてもご提案したい比較的ゆとりある大きさ。

カード段は6段。長財布OURANOS(ウラーノス)を開いて背中合わせにしたようなデザイン。
「財布を開く」アクションをなくした現代的な構造。
ここにお札も入れられます。


非常に薄くシンプル。お札、小銭、カードなどを上着のポケットに収納するには

かさばることなく実にスマート。ファスナーのスライダーも引手も平たく加工してあり、

所作をより美しく見せてくれます。

小銭入れ部は領収書入れなどにも使え、マルチコインケースのハデスとセットで持つと

ビジネス/カジュアル問わずかなりのシーンをカバーできるコンビになるかと思います。


実はわたくし自身が普段ハデスと併用で使っている長財布を、開いて背中合わせにして

バッグに入れ、そこから出すことなく札やカードを出し入れする使い方をしており、

そこを起点に「財布を開く」というアクションを省いた潔い長財布があっても

いいんじゃないかという思いが形となりました。


財布の新しい持ち方をご提案したくなるようなモデルです。

相変わらずニッチではありますが皆様のイマジネーションを掻き立てる存在になれれば

嬉しいです。



さて、商品名はご存じのようにブランドとの親和性や

ストーリー性を鑑みギリシャ神話にちなんだ名を冠しております。

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ブランドロゴ ブランドコンセプト



ヘパイストスはオリュンポス十二神の一柱で鍛冶の神ともいわれておりますが、

わかりやすく言うと「超天才職人」です。

金属を自在に操り、神々の武器や装飾品、機械仕掛けの装置までも生み出すという

驚異の技術力を誇りました。

代表的な創作物には、
・ゼウスの雷霆(らいてい)
・アキレウスの盾
・ヘルメスの翼のついたサンダル

などがあり、神々の生活や戦いに欠かせないアイテムを手がけていました。



生まれつき足の障害や母ヘラの拒絶、美しい妻アフロディーテの裏切り等、

さまざまな困難に直面しながらも、

それらをすべて自分の技術力を駆使して、黄金の玉座など「戒める装置」を作り

仕返しをし、屈することなく自らの技術で居場所を築いた神です。

知恵と工夫、そして誠実な努力によって尊敬を集めた彼の姿は、

現代においても多くの共感を呼びますね。


そんな人間になりたいものです。



それでは今日はこの辺で。


管理人Y




2026年4月27日月曜日

Vol.42 素材について(合わせの革 サドルプルアップ)

 



皆さんこんにちは


今回はコハクロコ コレクションの合わせの革についてです。

長らくプエブロを使用してきましたが今回は琥珀というイメージを踏襲したかったので

ある程度のツヤ感が欲しかった。そこで行き着いたのがこちら



サドルプルアップ(牛革)です!

ベルギーの名門タンナー、マシュア社(1873年創業)が手掛ける

タンニン鞣しの上質な牛革で美しい透明感が特徴の一つです。

見てください。コードバンと見まがうほどのツヤ感!そして透明感!!



そのくせコードバンに勝るとも劣らないタフな耐久性を誇り、

表面のトラ(しわ)や血筋からも見て取れるように野性味も満点。

キズなど気にせずガシガシ使用していただきたいおすすめの牛革の一つです。



そしてその名の由来となる特徴がもう一つ。

サドルはいわゆる鞍、馬具を意味し主にそれ用に作られた背景があります。

ですのでもともとは非常に繊維密度の高いカチカチで堅牢な革だったそうですが、

時代の流れに伴い油分をふんだんに含ませ柔軟性を増すことで

広い用途に使えるようにしていったそうです。

この革は曲げたり裏から指で押したりすると油分が繊維内を移動し、

圧をかけた部分の色が薄くなります。

これがいわゆる「プルアップ効果」と言われるもので

名前の由来となった最大の特徴になります。

折り目の部分の色がやや薄くなっているのがプルアップの証(暗い!)

最近は表面に顔料を少し乗せており、

プルアップ効果がはっきりとは見て取れなくなってきておりますが

油分はたっぷり含んでおり乾拭きだけで美しいツヤが出てきます。


今回残念ながら経年変化のサンプルがございませんが、その楽しみも含めて

お楽しみいただけますと幸いです。



では、今回はこの辺で。


管理人Y


Vol.41 素材について(コハクロコ コレクション)

 


皆様、こんにちは。


4月も半ばを過ぎあたたかさが増してきましたね。

夏日もちらほら観測され、もはや春は希少な季節になりつつありますね

そして、アッという間に暑い長い夏がやってくる。。

毎年春は着るものに困りますが、悩んでる間にあっという間に夏が来て、

そのせいか春服が増えることはないという

季節の移ろいを大枠(夏と冬)でしか楽しめない管理人Yです。。


さて本日はコハクロコ(琥珀クロコ)についてです!




その前に琥珀について少々。


琥珀は数千万年前の松や杉などの樹木が分泌した樹脂が地中で固まり、

化石化した天然の有機物です。ヒーリングストーンとしても認知され

浄化や癒しに用いられます。

硬度が低く、火にかけると何と香りを放ちながら燃えるそうです!

写真のようなうっとりするような複雑で深みのある茶色が大きな特徴です。



革の話に戻ります。

前回のアイクロコ(藍染)と同様、ベジタブルタンニンベースのヌメクロコに

琥珀色の酸性染料による染めを施す方法を採用。

もちろん藤豊工業所さんの手によるものです!

手間がかかる分、希少性もコストも高いですが何といっても色味が深いのが特徴!


見てください!斑のひとつひとつに現れる色の濃淡!

鱗ひとつひとつの下側のしわのある部分に色が濃く溜まりこれが立体感を生み出します。

レザーファンの心をくすぐる実に神秘的な色合い。

なぜか心惹かれますよね、この色。

今回琥珀になぞらえて「コハクロコ」と名付けました。



ぜひ、皆さんの手で唯一無二の複雑な琥珀色に育てていっていただければ

何よりです。



それでは、今日はこの辺で


管理人Y