2020年5月21日木曜日

Vol.8 素材について(1st コレクション)




皆様 こんばんは。



世界的に新型コロナが収束に向かうにつれ、徐々顕在化してきた「企業の倒産」。

私は国内外ファッション関連のビジネスに興味があるので注目していますが、

海外の著名百貨店や国内大手のアパレル企業などが経営破綻、といったニュースが

見受けられるようになりました。

営業自粛によるキャッシュフローの悪化が一番の理由だろうと推測しますが、

今回のコロナショックを受けて企業はまた将来的に

内部留保をするようになるでしょうねー。。。


ああ、未来を見たくない気分です、話し始めといて何ですが(苦笑)。





さてさて、今日はSEEGER(ゼーガー)1stコレクションの素材について、

少し書きたいと思います。

1stコレクションは2種類の革を使用しておりまして、

一つ目はメインの型押し牛革、ボーダーハードです!




厳選された北米産の原皮を姫路で鞣しており、

通常タイコという大型のドラム型洗濯機のようなものに

なめし剤なども入れて原皮を鞣すのですが、

このボーダーハードという革はドラム内の液体温度を

一般的な温度よりやや低く保たせながらクロームと渋(植物性タンニン)で

通常よりじっくり時間をかけて鞣します。


タイコ。*参考画像です



それにより銀面(革の表面)が緩まず引き締まった、

折り皺の入りにくい堅牢度の高い革に仕上がるそうです。


型押しの模様はフランスのデュプイ社のチェルケスや

ドイツのワインハイマー社のワ―プロラックスなどのそれに似ており、

傷に強く高級感あふれる表情です。







そしてもう一つが、リザードです!!




1stコレクションは 全てのモデルにおいて、

表から見えないパーツにワンポイントで同系色のリザードを使用しております。

さりげないリュクス感といいますか、

ちょっとした色っぽさ艶っぽさを加味しております。




使用しているのはリングマークトカゲの革で、

クロームと渋の合成で鞣してあるそうです。

リングマークトカゲというだけあって、原皮は輪っか状の文様が

たくさんついているのですが、

これは鞣しの過程でブリーチ除去することが多いそう。

リングマークトカゲの原皮。蛇のようにも見えますね。



リングマークトカゲは細かな鱗が大変美しく色っぽさを感じさせる革だなあと思います。

このワンパーツがデザイン上のアクセントになっております。



1stコレクションの素材については以上になります。


これからも希少な素材や面白い素材をどんどん使っていきたいと目論んでおります。



では今日はこの辺で。


管理人Y




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