2020年5月18日月曜日

Vol.7 作りの特徴 その2




皆様、こんばんは。


SEEGER(ゼーガー)の作りの特徴 その2、磨きです。

磨くってどこを?と思ったあなた、革の世界(底なし沼です)へようこそ。



まず、代表的な革小物の端の部分の仕上げを大まかに2つお伝えしますと、

・へり返し
・切り目

があります。


へり返しは表の革の端を裏に折り返して接着、縫製する仕上げ。

菊寄せ(角のたわんだ部分を均等に美しく折り込んでゆく技法)などは

高度な熟練の技が必要になります。




これに対し切り目というのは「目を切りそろえる」といったニュアンスでしょうか。

端(コバといいます)を切りそろえる仕上げです。

ただ、切りそろえただけでは見た目が悪いので、各ブランドで顔料を塗布したり、

着色したりしますが、

SEEGER(ゼーガー)の革小物は染料で着色後、

つるつるになるまでひたすら磨く“切り目磨き”仕上げ

を採用しています。





染料で着色すると、色が染みこみますので

ちょっとやそっと傷ついても目立たないという利点があります。



 ややわかりにくいかもしれませんが、コバの部分が黒くツヤを帯びているのがわかりますでしょうか??
もはや革が何枚重なっているのかわからないくらい磨きこまれています。



革小物は使い込んでいくとこのコバ部分から割れたりすることが多いのですが

(特に顔料仕上げの場合)、染料を浸透させ磨いて仕上げてあるものは

コバが傷んでも再度磨けばある程度修復するので、

製品寿命が飛躍的に伸び、経年変化を長い期間お楽しみいただけるのです。



革の経年変化を楽しむことに主眼を置いているブランドさんは

この染料によるコバ磨きを施す仕上げを採用するところが多いように感じます。


以上ざっくりですがSEEGER(ゼーガー)革小物の作りの特徴を2点、

ご紹介させていただきました。


ご参考になれば幸いです。




では今日はこの辺で。


管理人Y




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