2020年5月23日土曜日

Vol.10 素材について(ヌメクロコ コレクション)




皆様、こんにちは。


今日はスポットで製作しましたヌメクロココレクションの素材について、

少し掘り下げていきたいと思います。


クロコダイル革、カッコいいですよね。

私もクロコ大好きで、あの何とも言えない色艶感がたまらないです

(一つも持っておりません。憧れだけです汗)。


*画像は藤豊工業所HPより


あの、人々を引き付ける魅力は何なんだろう、といつも思います。


私以前某レザーブランドにて営業経験がありまして、

クロコ商品企画に携わることが幾度かあり、黒、茶はもちろん

藍染めや柿渋染めなどの変化球も瞬殺で完売!!させたこともあったりして

多少クロコ知ってるぞ!!という自負があります。


(注:誤解のないようにお伝えしておきますが、

完売したのはブランドバリュー、そして作った職人さんたち、

販売したスタッフの皆さんたちのおかげです)


しかしその携わってきた中でいつも疑問に思うことが一つあり、

しかしながら疑問のままにしてきたこと。。。。それは、、



“クロコはなぜ、クローム鞣しばかりなのか?”


です。

おそらく革との相性などでクローム以外では鞣せないんだろう、

と自己完結していました。


しかーし、やっぱいるんですよね、こういう定説というか常識を疑う方々が。

先代から数十年もの間、渋(植物性タンニン)鞣しのクロコを試行錯誤されている

国内屈指のタンナーがいるとのことで、行ってまいりました。それが、、、、


*画像は藤豊工業所HPより。


藤豊工業所 さんです!!




一般的に総流通量の9割以上がクローム鞣しと言われている中、

渋鞣しクロコ革の製造に長年取り組んで、近年クロームフリー、ホルマリンフリーの

環境保護に配慮したタンニン鞣しのクロコ革「エコレザー」をリリースし、

世界的にも注目を浴びているタンナーさんです。



周りの常識に流されず、「人の心を動かすレザーを作る」という高い志をもって

先代から長年取り組んでいらっしゃったその情熱と、品質、環境保護への配慮など、

時代の流れの変化にも対応されているところは大変共感できました。



今回仕入れさせて頂いたのは今まで見たことないクロコ革、渋鞣しのヌメクロコ。

*ご存じない方のために“ヌメ”というのはいわゆる素上げ、生成りだと解釈していただけると
よろしいかと思います。

渋鞣しの良さの一つがダイナミックな経年変化だと思っていますので、

それがヌメのクロコで味わえるなんて。。。。よだれ出ました。

種類はシャムワニの一等級になります。

実はシャムワニは一般和名でして、学名は”クロコダイル シャメンシス”

という何ともエレガントな学名がついております。

鱗の形状はイリエワニよりやや大きめの長方形なのが特徴ですね。




今後も様々なお取り組みをさせていただきたいタンナーさんです。

ぜひご期待くださいませ!



長くなっちゃいましたので、合わせの革については、次回にします。



それでは、この辺で。



管理人Y



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