2021年4月19日月曜日

Vol.29 ヌメコードバンコレクション 各モデルについて






皆様、こんにちは。


では、特別生産品ヌメコードバンコレクションを1型ずつ見ていきたいと思います。

今回は昨今の財布小型化の流れやフレッシャーズシーズンを鑑み、

スモールラインナップで5型のみです。

まずは2つ折純札入れ HERA(ヘラ)です。



ナチュラルのみの展開。
価格:44,000円(税込)



SEEGERの商品群の中でも特に人気が高い、時代のニーズにマッチしたモデルと言えます。

カード段が左右各3か所、深めのスラッシュポケット左右各1か所ついており、

札室は1室で非常にシンプルな構造です。

詳細情報につきましては過去のブログでもご覧いただけます。




次はマルチコインケース、HADES(ハデス)になります。

ナチュラルのみの展開。
価格:33,000円(税込)



特殊な形状でほとんど縫製しない独特のパターニングで作られています。

そのためサイズの割に容量が大きく、小銭、カード5枚程度、紙幣(折って収納)と、

これ一つで最低限のものは持ち運べる優れものです。

過去のブログでも詳細をご紹介させていただいております。




そして次は名刺入れ、HESTIA(ヘスティア)になります。


ナチュラルのみの展開。
価格:33,000円(税込)


非常にオーソドックスで、機能的なデザインです。

そのため素材の質感が如実に伝わる点も特徴の一つだと考えております。

マチ付きの収納には約50枚程度の名刺を収納可能、

差し込んでホールドしやすいマチなしポケットが2か所、

アオリポケットが一か所。これがとても便利です。

過去のブログもぜひご覧ください。




次はこれまた人気の高いフラグメントケース、PROMETHEUS(プロメテウス)です。


ナチュラルのみの展開。
価格:31,900円(税込)


時代の象徴と言っても過言ではない、比較的新しいデザインです。

最低限をよりコンパクトに持ち歩くことを考えて作られたモデルです。

カード段が3か所、ジップ式コインケースが1か所、

他にもマチなしポケットが2か所ついており、

あえていうなれば多機能パスケースといったところでしょうか。

こちらはヌメクロココレクションで初登場でしたので、そちらのブログも

ご参考までに。過去ブログ




次はこれまた人気の高いミニ3つ折、THESEUS(テセウス)です

ナチュラルのみの展開。
価格:53,900円(税込)


コロンとした握りやすいフォルムでありながら、スモールラインナップの中では

比較的容量があるモデル。

最大の特徴は、札室がアオリ型になっている点で、お札の出し入れがとてもしやすい。

カード段は2か所、隠しポケットが2か所、小銭入れは大きめでこちらも使いやすい。

もう一つ隠れた特徴が”握りやすさ”。3つ折の構造上、上下が丸みを帯び、

手なじみが非常に良く感じます。

こちらもヌメクロココレクションで新登場でしたので、

参考までにご覧いただけますと嬉しいです。




さて、駆け足で見てまいりましたが、非常に魅力的な表情に仕上がりました。

これにレーデルオガワ社謹製ケアワックスも付きます

(無くなり次第終了となります)ので、より楽しんでいただけるのではないかと思います。


戦いに挑む皆様のそばで、そっと支えてくれる、

そんな相棒にぜひ育ててください。素質は十分です(笑)。



それでは今日はこの辺で。


管理人Y













2021年4月18日日曜日

Vol.28 素材について(ヌメコードバン コレクション)




皆様、こんにちは。


以前、Vol.24 「革のダイヤモンド」 の回で工程と詳細をご紹介させていただきました、

レーデルオガワのコードバンを使用した、特別生産ヌメコードバンコレクション!!

やっと商品が上がってまいりました!


今回採用したヌメ(素上げ)について

以前のご紹介から少しだけ掘り下げてご紹介していきたいと思います。

コードバンというとご存じの方も多いかと思いますが馬のお尻の革を裏側から削っていき、

コードバン層を「掘削」していく特殊な製法の革なわけですが、

表面はなめらかに起毛しており、これをグレージングという作業にて熱を加えながら

寝かしつけてコードバン特有の透明感のあるツヤを生み出します。



削り出した直後のコードバンです。

写真だとわかりにくいですが

うっすら起毛しております。

上質なヌバックのような手触り、

毛という感触は正直ほとんどないです。


これがグレージングを施すことにより、、

                




このようにつややかな表情に変わります。

やや焼けたようなヌメらしい色目に変化するのも

特徴の一つです。

これがいわば”素上げ”の状態。

果てしなく経年変化していきそうな表情ですね。







同じコードバンでもCIRCLEさんの別注(完売)でも取り扱わせていただいた

ホーウィンのシェルコードバンなどは

オイルをたっぷり含ませ、ややしっとりとした状態に仕上げるので

乾拭きだけでもギラっとしたアメリカらしい?魅力的なツヤが上がります。

しかし今回レーデルオガワ社のミモザ100%で丁寧に鞣したコードバンは

本来の「素」の質感から育て上げることを楽しんでいただきたく

トラやピンホールもそのまま生かし仕立てました。


そしてコードバンの表面はいわば”毛が寝ている状態”で、

撫でる方向によってはザラついた感触がするのが一つの特徴です。

これは寝かしつけた毛を逆撫でしている状態のため、

ザラつきが発生するわけです。

しかしこの向きを把握できていると、何と言いますか、素材への理解が深まり、

付き合い方が他の革と違うことがわかってきます。

他の皮革とは一線を画した特殊性を感じられるポイントの一つですね。

レーデルオガワの創業者、故小川三郎氏が魅了され、

生涯を捧げるほど情熱を傾けたのもうなずけます。



価格はホーウィンほどではないとはいえ、この特殊な工程と希少性から

通常の輸入牛革と比較しても5倍程度(!)の価格になります。

本物のコードバンはやはり超高級素材ですね。。


ちなみに合わせの革はプエブロ サビア。もうおなじみですね。良革です。



そして、、今回はもう一つご紹介。

レーデルオガワ社が研究を重ねて開発したコードバンケアワックスなのですが、

これがまたすごいんです!!

岐阜県産純粋蜜蝋やアルガンオイル、ホホバオイルといったオーガニックな成分を

惜しみなく使用しており、少量で美しいツヤが出ます。

まさにコードバンフィニッシャーが作った、コードバンのための最強ワックス!!

なのです。

これを、ご購入いただいた皆様ご購入1点につき1個

(なくなり次第終了となります)

プレゼントさせていただきます!!

※注意:多量に塗布しますと表面が曇ってしまう場合があります。

米粒1~2つ程度の量を薄く広く伸ばすように塗布してください。



新型コロナによる影響で未曾有の事態に直面し、誰しもが何某かの戦いを強いられている

状況下で、SEEGER、F&Hでも何か力になれないかと考えた結論です。


皆様に常に寄り添って、透明度の高いその表面に

皆様の時間、歴史をそのまま投影するような、

唯一無二の経年変化をワックスと共に楽しんでいただければ、もう言う事ございません。


各モデルにつきましては引き続きVol.29にてご紹介いたします。



それでは今日はこの辺で。


管理人Y